『ライオンのおやつ』あらすじ/感想 ドラマの無料視聴や出演者を紹介!

2020年1月12日に出版され、本屋大賞で2位を受賞した小川糸さんの"ライオンのおやつ"。

読む人を感動へと導く命の物語をご紹介。

余命を告げられた主人公のお話で、きっと悲しくて辛いものなのだろうなと思ってしまうけど、作者の小川さんの言葉にたくさんの優しさが溢れて、読み進めていくうちに心が温まり、読み終わった後は幸せな気持ちになっていきます。

誰にでも訪れる死を優しく描いた感動作の小説です。

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小説家 小川糸“ライオンのおやつ"のあらすじ

主人公の海野雫はある日、29歳という若さで余命を告げられた。
がんのステージⅣ。

これまで苦痛と戦ってきた抗がん剤の治療も虚しく、次の春を迎えるまでに命が尽きようとしていた。

「私の人生を返して・・・元気な頃の体に戻してよね!」

自分の人生に残された時間というものを告げられた時、私はなんだか頭がぼんやりして、他人事のようで、うまくそのことを飲み込めなかった。

自分に起こる理不尽な出来事に心を乱され涙が溢れる雫。
しかし・・・

「私に残された道は一本しかないのだ。
どうあがいたって、足踏みして地団駄を踏んだって、私はもう嘘の道を進むしかない。」

そう決意した雫が次の住処に選んだのは、瀬戸内海の島にある暖和ケア施設ホスピス「ライオンの家」だった。

この施設では決まって毎週日曜日に入居者が人生の最後にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる"おやつの時間"があった。

しかし、雫は自分がこの世で最後に食べるかもしれないおやつが何がいいのか、なかなか決められずにいた。

この世で最後に食べるかもしれないおやつは何がいいのか考える中で、なかなかリクエストできない雫。

自分は何を食べ、何を思って生きてきたのだろう。
脳裏をよぎる家族や友人との思い出。

そしてがんになったことで思い知った一緒にいて当たり前と思っていた大切な人の存在や健康であることの有り難さ。

「なんでもない日常がこれほど貴重になるなんて、想像していなかった。」

あれもこれもと様々なおやつの場面が脳裏をよぎり、逆にひとつにしぼるのが難しくなる雫。

生きることの尊さを知った雫が最後に選んだおやつとは・・・?

ドラマ『ライオンのおやつ』6/27(日)放送スタート!無料動画視聴

原作「ライオンのおやつ」が、NHKプレミアムドラマ化されることが決定いたしました。

2021年6月27日(日)スタート!<49分・全8回>

BSプレミアム・BS4K
毎週日曜 夜10時~

再放送
BSプレミアム
毎週日曜 午後4時15分〜

ドラマ『ライオンのおやつ』は、放送後よりNHKオンデマンドで見放題配中です。
U-NEXT経由で無料トライアルを使ってNHKオンデマンド利用することができます。

\動画を今すぐ観る/

"ライオンのおやつ"の登場人物(キャスト)

土村 芳(役:海野 雫)・・・物語の主人公(29歳)。余命宣告を受け、「ライオンの家」というホスピスに入居する。

竜星涼(役:田陽地)・・・島で明日葉の栽培をする青年。

和田正人(役:粟鳥洲友彦)・・・「ライオンの家」の入居者。

かとうかず子(役:狩野シマ)・・・「ライオンの家」の食事担当。

濱田マリ(役:狩野舞)・・・「ライオンの家」の食事担当。狩野シマの妹。

西田尚美(役:坂口早苗)・・・坂口弘人の妻。

石丸幹二(役:坂口弘人)・・・雫の育ての親(雫の叔父)。チェロ奏者。

新井美羽(役:坂口)・・・坂口夫婦の娘。中学生の女の子。

鈴木京香(役:マドンナ)・・・「ライオンの家」の主人。

キャスト 土村 芳(役:海野 雫)プロフィール

土村 芳さんは、1990年12月11日生まれの[birth day="19901211"]歳。
お姉さんの土村萌さんは、元IBC岩手放送のアナウンサーです。

2013年3月に京都造形芸術大学映画学科俳優コースを卒業後、ヒラタオフィスに所属。
その後、オーディションを経て、NHK連続テレビ小説の『べっぴんさん』でヒロインの親友役として連続ドラマに初のレギュラー出演されました。

ふりがな つちむらかほ(本名)
出身地 岩手県盛岡市
身長 160cm
靴のサイズ 23.5cm
生年月日 1990年12月11日
学歴 京都造形芸術大学映画学科俳優コース卒業
血液型 B型

著作者 小川糸さんのインタビュー“ライオンのおやつ”

プムカプムカ

生きている間にもう一度食べたい思い出の食べ物は、なぜご飯ではなく"おやつ"だったのでしょうか?

小川糸さん

女性1

最後に食べたいご飯っていうと、皆さん何かしら決めて言えると思いますが、「最後に食べたいおやつは何ですか?」と聞くと意外とすぐには答えが出ません。

でも、おやつを食べた記憶は確かにみんな持っています。

そのおやつは何だったか?と振り返ることで、自分にもいい思い出があったとか、自分の人生に幸せな時間があったんだということに気付けるかなと思います。

プムカプムカ

今作を通して小川さんが描きたかったことはなんでしょう?

小川糸さん

女性1

「死」がテーマだけど、いかに死ぬかはいかに生きるかと同じ事。
生きることの愛おしさや喜びが死と対比することで、より際立って日常の中にそういうものを見つけ出すきっかけになったらいいかなと思います。

小川糸さんのプロフィールと作品

著者は、日本の小説家、作詞家、翻訳家としても活躍されている小川糸さん。
音楽制作ユニットFairlifeのメンバーでもあります。
作詞家としてのペンネームは、春嵐(しゅんらん)さんです。

夫は、Fairlifeメンバーとしても共に活動する音楽プロデューサーの水谷公生さん。
水谷公生さんとは、大学在学中に出会いました。

ふりがな おがわいと
生年月日 1973年??月??日
出身地 山形県山形市出身
出身校 山形県立山形東高等学校
清泉女子大学文学部国文学科

主な作品

食堂かたつむり 2008年:デビュー作。
2010年:映画化
2011年7月:イタリアのバンカレッラ賞
2013年:フランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞
喋々喃々(ちょうちょうなんなん) 2009年2月
ファミリーツリー 2009年11月
あつあつを召し上がれ  2011年10月
つるかめ助産院 2010年12月3日
2012年:NHKでテレビドラマ化
リボン 2013年4月12日
サーカスの夜に 2015年
ツバキ文具店 2016年4月21日 
本屋大賞
2017年:NHKでテレビドラマ化
キラキラ共和国 2017年10月
ミ・ト・ン 2017年10月

まとめ

生きていれば必ず訪れる死というものですが、私自身怖いというかまだまだ先なだと思っていたのですが、今回の作品を読んでやっぱり最後は後悔したくないと思いました。

普通に笑ったり泣いたりできること、何かを食べて美味しいと思えることは幸せなんだなと改めて感じました。

人生最後に何を食べたいのか?どんなおやつを食べたいのか?思いを共有したくなる作品です。

毎日がもっと愛おしく感じられる一冊。
あなたの最後にもう一度食べたいおやつは何ですか?

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